のどに突き刺さった魚の小骨、いや頭の片隅で燻りつづける遥かなる思い、バベルの塔のように天空に突き刺さる護摩スカイタワーという幻の塔が、ずっと頭の中から消えようとはしなかった。ようやくその幻から解放されるべく、2度目の挑戦を試みる素晴しい機会を得ることになった。
しかしながらそこには、単独走では心折れるような過酷な距離・高度・アップダウンが牙をむいて待ち構えていた。危うく最後の数キロで、もはやハンガーノックかと思わるような試練が。。。
乗り越えて天空にそびえたつバベルの塔に辿り着くと、もう、熱いものがこみあげて来るのを抑えることはできなかった。「2度と来るまい」と罵りながら登り切った後に。
雄大で美しい自然、景色とは裏腹に過酷な試練を併せ持つ高野龍神スカイラインの頂点を制圧したのだ、今、確かに。。。
ただ、高野山から護摩スカイタワーまでの道のりは、単純平坦なものではなかった。特に1100m高度にあるアジサイ園のあたりは椿峠という峠になっており、斜度10%近くのアップダウンが数回もあると、往復60kmで行きも帰りもボディーブローのように利いてくるのは間違いない。
アジサイはほぼ満開状態で、矢田寺ほどではないがかなりの山の斜面が見事に青く色づいていた。遠く遥かに見える山々とこのアジサイの青色のコントラストは目を疑うような美しさで、人間を圧倒しようとしていた。
私は、この感動を一生忘れるこができないだろう。距離にして193Km、獲得高度3110mという数字もさることながら、試練を乗り越えてこそ掴んだ、天空に在る美の世界に触れる至福の喜びを。
--- Hさんの強い引きがないと達成できなかっただろう。Hさんに感謝。これからもよろしく。
2011年7月18日月曜日
2011年4月18日月曜日
GF周参見にて思うこと
目の前が大きく開け、一条の光が差しこむとこれからさらに大きく前進できるような気配を感じる。遠い過去である高校時代、当時流行りのキャンプ&サイクリングにより、十津川峡を目指したものの熊野本宮大社まではたどり着けなっかたというほろ苦い思い出を懐かしく思いながら、十津川峡をあとにした。白浜に出ると、さらには海岸沿いをアップダウンを繰り返しながら南下するというハードなコースが待ち構えていた。まったく完走できる自信はなかったのだが、少なくとも夕方6時前には、見事にゴールインすることができた。まず1人で走っているとこうはいかなかっただろう。Tさんの強い引きがあったからこそなんだろう。まず最初の登りもあっという間に終わった。650mぐらいだろうか?
下り基調ではあるが、やはり登りもあり谷瀬のつり橋まではかなりの時間を要する。
この調子で進むとちょうど昼ごろには熊野本宮大社に辿り着く。途中十津川温泉の道の駅で休憩
をとる。
222Km、でもまだ50kmぐらい走って潮岬まで走れないこともなかった。体力的には問題なかろう。ただナイトランになるぎりぎりのラインであることは間違いない。やはりゴールまでは明るいうちに
走り切るというのが基本だと思う。
であればおそらく段取り次第で、最南端までは明るいうちに辿り着くことができるかも知れない。
五条のコンビニにて、軽く食事ならびに準備
この調子で進むとちょうど昼ごろには熊野本宮大社に辿り着く。途中十津川温泉の道の駅で休憩
をとる。
県境のトンネル、和歌山入りは先般の桃源郷サイクリング以来である。 |
近辺に食べ物、土産やが充実している。特にうどん屋のかきあげ付き生醤油うどんがお薦め |
熊野古道の人懐こい野良犬 |
亜熱帯雨林の有名な島、この島が見える小さな町がゴールだ。 |
走り切るというのが基本だと思う。
であればおそらく段取り次第で、最南端までは明るいうちに辿り着くことができるかも知れない。
2011年1月10日月曜日
2011年もうひとつの戦国高取城
昨年は2月6日に敢行し、今年は少し早めの敢行となった。そもそもシクロクロスのはしりといった乗りで昨年は随分無茶をして山道を下った。今年はそんな無茶はできない。がしかしピナレをかついで高取城址まで登ることは可能だ。去年に比べると厳しく雪が残っており、むしろ雪道はシューズのアタッチメントがスパイクのようになることで、滑落する恐れを取り除いてくれていた。
しかし最後の木の階段は見事なほどに氷がへばりついてつるつるとしており、ピナレロをかついでの登りは困難を極めた。
もっとも一昨年前は、土佐街道に辿り着くまでにかなりの降雪にあいコンビニで時間潰しをするなどハプニングもあったが、それにも勝るハードなコンデションにもかかわらず、「今年も登って本当に良かった。」 この一言に尽きる。
高取城址を取り巻く空気は、凛としてことのほか美味しい。そして大和一望を臨む大パノラマはこの時期さらに美しさを増す。
雪と城跡の石垣そしてピナレロという組み合わせ。登山客は非常に少なかったが、みんな目をまるくしていたようだ。自転車でどうやって凍った山道を登れるの?だろう。
肝心のヒルクライムはどうだったのかと言うと、さほど強くはない斜度がつづくどちらかと言えば登りやすいルートだと言っておこう。ただ今回はこんな道もところどころにあり慎重を極めたのでタイム自体は正確にはからずじまいだった。
壷坂の観音様を見下ろすところで、大和平野が一望にできるスポットがあった。あまりにも美しいので下山の際、がたがた震えだすまでずっと写真を撮ったり、眺めを楽しんだりしていた。
3連休のうちでもっとも走りやすい3日目に、多少の粉雪には見舞われたものの気持ちよく2周年目の完走となった。そして雪が降ろうが、雨が降ろうが、風が強かろうが高取城址まではPINARELLOもシクロクロスに変身だ。
ルート等詳しくは、もうひとつの戦国高取城HC
しかし最後の木の階段は見事なほどに氷がへばりついてつるつるとしており、ピナレロをかついでの登りは困難を極めた。
もっとも一昨年前は、土佐街道に辿り着くまでにかなりの降雪にあいコンビニで時間潰しをするなどハプニングもあったが、それにも勝るハードなコンデションにもかかわらず、「今年も登って本当に良かった。」 この一言に尽きる。
高取城址を取り巻く空気は、凛としてことのほか美味しい。そして大和一望を臨む大パノラマはこの時期さらに美しさを増す。
雪と城跡の石垣そしてピナレロという組み合わせ。登山客は非常に少なかったが、みんな目をまるくしていたようだ。自転車でどうやって凍った山道を登れるの?だろう。
新櫓跡 雪と石垣そしてピナレロ ここまでやるか? |
去年はこれほど雪がなかった。 |
雪面に映えるピナレロ 美しい |
誰かが作った雪だるまとともに |
日本三大山城 山城めぐりも癖になりそう、雪でも担いで登れるもんだ |
さすがにスキー以外でこんな道に出くわしたのは久しぶりだ |
葛城山、金剛山だけを撮ってみた。金剛山の山頂は今雪が降っている |
自宅近所の二上山を中心に、その右は信貴山へと続く |
葛城山と観音寺を中心に |
観音さまを見下ろす。これより上は雪道になる |
ルート等詳しくは、もうひとつの戦国高取城HC
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